半世紀のホンネ・そろそろ話そうか。

ほぼ半世紀の人生を歩んできた2人が、 日々モヤモヤするホンネを語ってみよう、というブログです。

結婚って、どうよ

ごましおの半世紀のホンネ、第四弾は。

「結婚って、どうよ」です。

なかなかに深い。

 

どんなに時代が変化しようとも、女子話題ベスト10圏内に確実に入っているのが

「結婚」(だと思う・・・。)

婚活なる言葉と活動が存在するということは現代の娘さん達にとっても結婚はやっぱり関心事のひとつであるらしい。

自分では意識していないとしても、大学生くらいになるとそわそわと話題になり始め、社会人になって少し経つとなんだか周囲がバタバタしてくる時期があり、しないのか、するのか、いつするのかとあおられるのが結婚。あんまり話題にするとセクハラになりやすいも結婚

結婚してもいろいろある。しなくてもいろいろある。

なんなんだろう、結婚って。

結婚は人生の墓場、という言葉がある、にも関わらず一人でいるより結婚して2人でいる方がいいとか、人生で一度くらいはしておくことね、なんてクソバイスもあるのが結婚。

そもそもなんなんですかね、結婚って。

と思うわけです。

ということで。

ごましおの半世紀のホンネ、第四弾。

今回のお題は「結婚って、どうよ」です。

 

 

ごま的「結婚って、どうよ。」

 

一度だけしました、結婚。

世間で言われるところのバツイチですので、結婚って、どうよ。と言われたら

「まぁ・・・。私には合わなかったけど。一度くらい人生経験としてしといてもいいんじゃない?」

と少しだけゴニョゴニョしながら言うだろうなと思う。

 

今思うとどうして結婚に踏み切ったのか、実はあまりよく覚えていない。

ただ、結婚相手に初めて会った時のことは覚えている。

大学サークルの新歓コンパだった。

大学生になったばかりの同じ新入生として出会った。

出会ったその瞬間時に「あ、私この人と結婚するかもしれない。」と思った。いや、マジで。

初対面なのに、なんだか知っている人という感覚があった。

やっと会えたねなんて名言は産まれなかったけれど、出会うべくして出会ってしまったみたいな感覚があの時の私には確かにあった。

付き合うようになったのは出会ってから3年後。

そして3年付き合い、お互い25歳の時に結婚をした。

たぶん、最初に感じた「ワタシ、コノヒトトケッコンスルカモ」の感覚をずーっと覚えていたのだと思う。

結婚をして4年、一緒にいた時間が10年を経った時に離婚をした。

 

会社の同期の中で先頭を切って一番乗りで結婚をした私は、どうして結婚をしたの?と同期からも周りからも何度も質問されたが、いつも

「最初に感じた直観で結婚した。」と答えていた。そのくらい、あの出会った頃の感覚が自分にとって衝撃的だったから。

 

離婚をした後、飲み会で久々に会った中学時代の友達から

「最初の旦那さ。びっくりするくらいに同級生のI君に似ていたよね。」

と言われて気が付いた。

そうだ。I君だ。I君にすごく似ていたんだ。だから初対面なのにどこかで会ったことがあるって思ったんだ。それで運命の人だわと思っちゃったんだ!くぅぅぅぅ・・・私ってすごいバカ・・・・と悶絶した。

 

要はね。

結婚ってこんなきっかけでもしちゃう人がいるのよってことです。

 

結婚はしたいならすればいい。

したい相手がいるのなら頑張ればいい。

相手がいないのにとりあえず結婚をしたいというだけならば、無駄に頑張って自分と大事な時間を消耗することはない。

結婚をしたら自動的に幸せになれるわけじゃないからね。

結婚してみたものの違うなと思ったら次にいけばいい。

結婚して幸せならその幸せを満喫したらいい。

結婚という制度にこだわることもない。

自分で自分を機嫌よくしてあげるようにしたらいい。

一人でいるより一緒にいると自分の機嫌がいい相手がいるのなら、一緒にいればいい。

そしてその時間を大事にしたらいい。

まぁ、一度くらいはね。してもいいかもねとは思うけれど。

一番大切なのは「自分で自分を幸せにする」ってことかもしれないなぁ。

 

 

シオ的「結婚って、どうよ。」

既婚者ゆえ賛成か反対かに1票を投じるなら賛成派になるだろう。

でも結婚に対し憧れを抱いた事は一度もない。むしろ20代のうちは絶対に結婚しないと固く決めていた。

私たちの世代は女性の適齢期をクリスマスケーキに例えられた時代だったので、友人たちの大半が20代前半で嫁いでいった。

(最近は年越しそば理論やワイン理論なんて言い方もあるらしい)。

私はというと友人たちの幸せそうな顔を見るのは大いに嬉しかったが、「どうして私たちはこんなにも若く、美しく、女性として人生で一番輝いているステージに立っているのに、なぜあえて一人の男性の所有物に自らなろうとするのか」が不思議でしょうがなかった。

新居に押し掛けては本人を前に「マジ信じらんない」などと毒づいていたデリカシーのなさを今さらながら謝りたい。

 

オイシイ恩恵をたくさん受けた華の20代を過ごし、30歳のおわりに夫と出会った。

打算も迷いもなくずっと一緒に生きていきたい思えた相手なので結婚をした。

実にあっけなくひっそりと。

交際0日婚などという言葉も耳にするが、初デートから5か月後には入籍をしていた私たちもかなりのスピード婚の部類に入ると思う。

そこから現在に至るが、私たちはお互いに仕事を持ち、プライベートな部屋(空間)を持ち、自由になる少しのお金を持ち、依存しない関係を続けている。同じ年というのも大きいかもしれない。

 

打算もなくと書いたが、実を言うと本当はひとつだけある。

それは夫が次男という事だ。

それだけは迷いなく結婚する事を後押しした一因になった気がする。

姑との確執とか避けられる苦労はあえてしたくはないものね。

実際に結婚して良かった事とは?

やはり子供を持てた事だろうか。でもその話しはまたの機会に。

 

前述したように私は適齢期を過ぎての結婚だったので、親に紹介した時も「よくぞこんな娘をもらってくれました」的な感じで、何も反対は受けなかった。ただ一言、父親がそっと私に言った言葉を今も覚えている。

それは「今は良く見えている相手の長所が時間が経つと短所に見えてくるぞ」。

確かに。本当だわね、お父さん。

夫は声がデカく、ノリが良く、めっぽうお酒に強い。そんなところに男らしさを感じていた。ところが今となっては大きな声は耳障りだし、テンションの高さにはついていけないし、毎日の酒代がハンパない。

だけどずっと変わらずとびきり優しい。私がどんなに嫌味を言おうが意地悪をしようが、決して怒らず更に大きな優しさで返してくるのだ。

 

総じて私は「結婚っていいとおもう」と答えたい。

でも「うちの夫みたいな人はなかなかいないけどね」と言ったら、おのろ気に聞こえるだろうか。